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まるで謎の事件

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スマホにever noteってアプリがあるんですね。
アイデアや思ったことをわすれないうちに書いて記録しておくことができるアプリ、簡単に言えばメモ帳なんですが。


そのever noteにある日、身に覚えのない文章が保存されていたんです。





題名:またまむま

本文:Skin 「パラオの海-朝」をインストのも まもまままール[==]]]=なう。 #siうな




まぁスマホはポケットに入れとくだけだと頻繁に誤接触とかしますから、無意味な文字列ならわかるんですが、ところどころ文章になっているのが気持ち悪いですw

落ちも何もありませんが、夏本番に向けてちょっと奇妙な話をひとつと言うことで。

スマホでなう。とか余りにベタすぎて避けていたんですが、まさか誤接触で打つことになろうとは思いませんでした^^;

叔父さんの釣りにかだって行ってきました

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盆休みまで日記がかけないと一言書きましたが、盆休みが始まったら始まったで遊びまくったせいでブログが更新できないと言うこの体たらく。
もうしわけありません。楽しかったです。



盆休みに母方の実家に行ったんですが、酒の席で釣りの話に花が咲き、あれよあれよと言う間に叔父さんと一緒に釣りに行くことになったのです。
叔父は趣味釣り以外まったくない無いと言うほどの釣り好きで、昔から折りあるごとに釣りの相談をしていました。
一方、私は一応釣りの経験はあれどほとんど初心者同然であり、経験者から学ぶと言う意味ではこの上ない好条件なのです。


8月14日。火曜日。朝、5時半に家を出発し、目指すは近所の渓流。
近所と言えど、ドがつくほどの田舎なのでちょっとでも分け入れば深い山の中になるわけです。
20分ほどで目的地に到着。ちゃちゃっと準備を済ませ、いざ出発。
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装備一式まるまる叔父さんから借りました。ウェーダー、ルアー、タックル、肩から提げているのは釣った魚を入れるバッグです。

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写真に写っているのが私の叔父さんです。
前日は雨に見舞われたのですが、当日は驚くほどの快晴でまさしく釣り日和です。

先日ジャングルキングの記事では坊主でしたが、果たして今日は釣れるのでしょうか・・・。



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と思ったら速攻で釣れました。ヤマメです。(こっちではヤマベと呼びます)
そもそも釣りの道具が本格的だからつれたんじゃないのか?という意見もあるでしょうが、実際のところそうではないのです。


まず、叔父さんと私では竿を入れるポイントがまったく違います。
私の今までの釣りはほとんど闇雲に竿を入れていたのに対し、叔父さんは釣れるポイントを狙って正確に投げ入れます。
しかも何度も何度も同じポイントに投げ入れることはありません。

叔父さんが持つ釣りのルールに、同じ場所に二回投げ入れて反応が無ければすぐ次へ移る。というものがあります。
何度も同じ場所に投げたほうが確率が高いような気がしますが、その何度も投げ入れる時間を先へ進む時間に費やし、どんどん別のポイントへ移動したほうがより効率的だというのです。
渓流釣りは足で釣るもの。という話を聞いたことがありますが、つまりはこういうことなのでしょう。

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一発目がつれたのはいいですが、叔父さんからすると今日はまったく当たりが少ないのだそうです。
まず、魚がルアーを追いかけてこない。
ルアーを投げると、それを追っかける魚がついてくるのが見えるものですが、今日はそれがまったくと言っていいほど無いそうです。

理由はいろいろ考えられますが、叔父さん曰く、産卵直前だと魚は保守に走り、ルアーにアタックを仕掛けてこなくなるらしいです。
産卵と言えば秋、まだ早い気もしますが、北海道は盆が過ぎればいきなり風が冷たくなり、気づけば時期は既に秋。川の水も心なしか冷たく感じます。

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今日のお供のナイフ。紹介は後日にまたぎますが、小さくてかわいいやつです。
ちなみに叔父さんもナイフを持っているのですが、今日は写真を撮り忘れました。

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どこのポイントが釣れるのかと言うのは、おもにケースバイケースなので一概に言えないのですが、滝や砂防ダムは良く釣れます。
餌が上から落ちてくるので、それを狙って魚が集まるのだそうです。
当たりの少ないこの日も砂防ダムではかならず一匹は以上は釣れました。


叔父さんが「おもしろいもんがあるから見てみれ」とこの砂防ダムの横にあるものを指差しました。
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なんだこれ?

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謎の円柱状のコンクリート構造物。
窓らしきものが見えますが、人が住むものではなさそうです。

果たしてこれがなにか、皆さんはわかるでしょうか?
私は結構驚きました。
お分かりになる方はコメントに回答お願いします。

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結局、この日は朝6時から昼3時までやって釣果6匹。上からイワナ一匹、ヤマメ五匹。
初心者の私には満足な釣果です。

今回は叔父さんにかだって(かだって:北海道弁でついて行くこと)行きましたが、やっぱり経験者の教えがあるとないとではぜんぜん違います。
私も今回の釣行でかなりの経験値をためることが出来たことでしょう!レベル1から5くらいは上がりました。絶対。
この日の晩飯はイワナ・ヤマメの塩焼きでした。うめー!

ヤツメウナギを捕まえた

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現場でヤツメウナギを見つけました。

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水路切り替えでコンクリート水路に水を流したら、その中を蛇のように泳ぐ謎の生物が。
最初は蛇かと思ったんですが、捕まえてみると顔の横に七つの模様があったと。
なんとヤツメウナギだったわけです。
ヤツメウナギと私たちが日頃食べているウナギは全く別の生き物らしいですね。

どこが違うかというと、口の部分。
ヤツメウナギの口は吸盤状で顎がないんです。

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この口で他の魚に吸い付いて、噛み付き血を吸うというなんとも恐ろしい生き物なのです。
不思議な生態を持つヤツメウナギですが、もし気になっても決して画像検索はおすすめしません。
画像検索だけはダメですよ。画像検索だけは。

ふふふ。

田舎が最強だとは言わないが

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いや、最強だわな。

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活ウニ貰いました。
生きてます。棘が動いてウニウニいってます。

割りと有名になったかもしれませんが、刺の長いムラサキウニより、刺の短いバフンウニのほうが圧倒的にうまいです。
道民の常識。

ただ身の色が綺麗なのはムラサキウニのほうなので、贈り物とかには喜ばれるのかな?
刺なんてただの飾りです。偉い人にはそれがわからんのです。まじで。

うちのような漁師町では海産物にこと欠きません。

カニとか貰うものです。買いませんよ。
しかし私の街ではあまり岩棚がないので、ウニはあまり貰いません。
今回のは割とレアなので自慢のために日記を書くという、いやらしい真似をしてみました。
ごめんなさい。テンション上がってます。

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にしてもウニって本当にグロイです。
なんでこんなの食おうと思ったのか、昔の人の悪食きっぷりに感服です。

先生!ハンドルにおやつは入りますか!?

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先日購入したサバイバルエッジですが、ハンドルに何も入ってないので少々寂しいです。
ということで余ってるサバイバルキットをハンドルに入れてみると、予想以上に容量が多いことに気づかされます。

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写真のこの状態でもまだスカスカです。
ジャングルキングなんか容量多いですが、プラケースを入れているためにちょっと入る量が少なくなります。
プラケース込みの容量と比べれば、もしかするとこっちのほうが多いかもしれません。

容量が多ければ選択肢も広がります。


例えば!

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先生!ハンドルにおやつは入りますか!?

サバイバル状況下で必要であり、且つ得がたい物と言えば食糧です。
いっそのこと、使いこなせないサバイバルキットを持つよりも食糧を入れたほうが有用なのでは?と考えた結果がこれです。

写真に写っているもの全部入れてぎゅうぎゅうです。
ちなみに内訳はカシューナッツ2個、くるみ5個、アーモンド4個、沖縄黒糖飴1つ。ナッツ類は不足しがちな脂質、
飴は疲労時でも口に運びやすいエネルギー源として重要です。
しかもパイプハンドルは密閉性があるため、シケりやすいナッツだっていつまでもおいしい状態に保てます!
さらにさらに・・・


馬鹿じゃなかろうか・・・。



いやぁ最近、暑いですよね。
涼しい場所にいる北海道民が何言ってんの?とはよく言われますが、今年の北海道、例年に比べて異常なほど暑いです。

私、仕事が建設業なので炎天下の中、過酷な作業に追われているわけですが、流れる汗の量が尋常ではありません。
今年は熱中症の患者が特に多いそうです。
実際に現場でも、このひと夏で何人も熱中症による不調で倒れました。

予防のために休憩所に熱中症対策の飴などが備えられているわけですが、これに何度助けられたことか。
その飴を舐めながら思ったのです。サバイバルナイフにエマージェンシーフードを入れよう、と。

つまり、暑さに頭をやられてしまったわけですね。

まぁ、ナッツは半分冗談(食べ物で遊ぶな!)ですが、飴玉一個入ってるだけで相当違います。
飴玉なら長期保存も可能ですし、水が無くても食べられます。これぞまさにサバイバルフードの鏡。


結局サバイバルエッジの中身はこんな感じになりました。
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折衷案じゃないですが、結局飴玉は一個入れておくことに。

余談、というかほとんど蛇足ですが、コンビニでよく見かけるこの沖縄黒糖飴。なんとサバイバルエッジのハンドル内径にほぼぴったりなんです。
中身がぎっちり詰まってないと、精神錯乱状態に陥るサバイバル狂の方は沖縄黒糖飴がおすすめです。

最近、更新が滞ってましたが、それでもなぜか回るカウンター。久しぶりの更新にこんな馬鹿なネタで申し訳ありません。
残暑が厳しいですが、皆様くれぐれも体調のほうにはご注意ください。サバイバルナイフには飴玉を入れましょう。それでは。

どうもご無沙汰でした。

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どうも、しばらくご無沙汰でした。

別に何があったというわけではないんですが、更新放置をしてはや4ヶ月。

強いて言うなら、ブリュワーエクスプローラーをオークションで競り負けたショックが大きかったのかもしれません。

なかなかいいオークションでした。競り合った名も知らない相手をまるで強敵(とも)のように感じたり。

そして、なぜいきなり何事もなかったかのようにふらりと戻ってきたのかと言えば、ついに大物をゲットしてしまったためなのです。

オークション恐ろしい。年末には魔が潜む。

そんなこんなで近日中、日記を更新する予定なのでお暇であればお付き合いください。ではでは。

しいて語ることもなし

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ベア・グリルスって面白いですか?
ナイフマニアとして避けては通れないはずなんですが、有名になりすぎててなんか今から見るのも気が引けて、ずるずるしてる今日この頃です。

個人的にはレイ・メイヤーズ(ray mears)がイチオシです。
Youtubeに動画が上げられているので気になった方は是非検索してみてください。
もっとも翻訳はされてないのでニュアンス視聴ですが、シェルター作ったり、火を起こしたり、概ね理解はできると思います。

サバイバル的なコンテンツとして併せて紹介しますが、山賊ダイアリーすごく面白いですよ。
漫画なんですが、田舎で実際に狩猟をしていた作者の日記を漫画にしたものなのですごくリアルです。

同じ漫画で言えば自殺島も面白いですね。
自殺未遂者を無人島に隔離するようになった日本という設定で、無人島に送られた主人公たちがサバイバル生活を強いられるという話です。
ホーリーランドも読んでましたが、頻繁に入る作者の解説はもはや伝統芸です。



昨年の夏以降ばったり更新が途絶えていた訳ですが、パソコンにかじりついたり、漫画を読みあさったりしていたためで別に遭難とかしたわけではございません。

今年も夏が近づいてきたので、なんかかんかしようかな。と思ってる次第です。
個人用テント買ったし、ソロキャンプか登山にでも行ってみようかな。

Randall Model18-7.5" Attack Survival

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Randall Model18-7.5" Attack Survival
 
ブレイド・全長 120mm310mm
ハンドル ステンレス
鋼材 440B鍛造
定価 \62000(オークションにて)
 
 
 
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かの有名なランドールナイフです。ついに手に入れました。
モデル187,5インチ。通称アタックサバイバル。サバイバルナイフマニアの憧れの的でしょう。

ランドールのアタックサバイバルといえば、サバイバルナイフの元祖。
ブランドネームも値段もまさにハイエンド。

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ランドールナイフの証明。
右側のSは鋼材がステンレス(440B鍛造)であることを示しています。
ナイフを製作する各工程をそれぞれ職人が分担し、高い質を保っているのがランドール社の特徴です。

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中でもシースの出来はことさら良く、その仕上げに妥協は一切見られません。
シースの素材は革なのに爪の先で叩くと、コツコツとまるで木を叩くような音がします。それだけ頑丈です。
側面の革の層から見ても贅沢に使用されているのがわかります。
スペーサーを高くとることでシースの型崩れを防いでいるわけです。

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ハンドルエンドのキャップは取り外しでき、ハンドル内にサバイバルキットを収納することが出来ます。
大抵古いサバイバルナイフのコンパスは狂っていることが多いのですが、このアタックサバイバルのコンパスは正常だったのでラッキーです。

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アタックサバイバルを手にとって見て、ランドールの質の高さに驚きました。
手に入れるまでは世のランドールナイフに対する評価の高さにわずかな疑念もあったのですが、なるほどランドールユーザーの絶賛の声もこれなら納得です。
正直安い物ではないですが、実際手にとってみればもう一本は欲しくなります。

MICROTECH A.D.O

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MICROTECH A.D.O
 
ブレイド・全長 114mm・229mm
ハンドル 440C
鋼材 440C
定価 \21200


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マイクロテックのシースナイフA.D.Oです。
ストレートなラインで無骨なデザインですが、このデザインどこかでみたことありますよね?

そう、クリスリーブです。このA.D.Oはクリス・リーブがデザインしてマイクロテック社から出したナイフなんです。

クリスリーブといえば、A2鋼削りだしインテグラルのナイフが有名でした。
しかし、現在では廃番となり手に入れることが困難となりました。
かく言う私も持っておりませんので、正直なところ喉から手が出るほど欲しいですw

そんなクリスリーブ欲しいよ熱にうかされながら、オークションや中古品のサイトを回る毎日に嫌気が差し、中国の廉価版コピーに手を出そうかと考え始めたころに出たのがこれでした。

デザインはそのままクリスリーブ。メーカーは安心のマイクロテック。
少々お高いがこれを買うしかないでしょう!とポチったのが昨年末のことでした。



さて、箱を開けてみると

なんか違う。

まず、小さい
デザインこそクリスリーブですが、サイズは20センチ弱。
ネックナイフにしては大きいですが、普通のフィクスドの様に使うには小さい。
絶妙の帯に短し、襷に長し感。
何に使うの?と言われたときに一番困るサイズです。





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シースの裏側にはいかしたマイクロテックのロゴと生産年月日が!
金属製のベルトループは付属の六角ナットで取り外しでき、パラコードなり紐を通せばネックナイフとして使うことも可能です。

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本体の溝に引っかかるフックによって不意に脱落することもありませんので、ネックナイフとして逆さに吊っても安心です。

どちらかと言えば、ネックナイフとしてデザインされたナイフに見えます。
まぁサイズに関しては買う前に分かってたんで今さら言ったって詮無いことですが。(分かってたくせに結構ショック)


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さて、加工精度はさすがのマイクロテック。当然のお墨付きです。
ブレードのフルート、ハンドルのパターン一切乱れはありません。

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ハンドルエンドにはガラスクラッシャーがついてますので、万が一車内に閉じ込められたときも安心。(はいはい)
最近のブッシュクラフトナイフにはとりあえずファイアスターター付けとけ風潮と双璧をなす、タクティカルナイフにはガラスクラッシャー付けとけ風潮は、もはやギャグの域ですね。

このA.D.Oの特徴としてハンドルエンドを取り外すことができ、なんとハンドル内に収納することが出来るんですー(パチパチ)
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いや、これ無かったら買ってないです。
しかしハンドルが細いせいでほとんど物は入らないと考えて結構です。せいぜい入って鉛筆とかそこら辺です。


そこで私考えました。このスペースの活用法を。
EDCとして持ち歩けるこのサイズ。日常使いとして釣り針だの方位磁石を入れるのはナンセンスです。

ここはいっそ紙幣でも入れておいたらどうでしょうかね?都市型サバイバルの最終兵器です。
ちなみに日記を書きながら、実際に1万円を折りたたんで入れてみたわけですが。

結果、一万円札が奥に詰まって取れなくなり、最後はレザーマンで引っ張り出しました。

せっかくのマイクロテックブランド。泥臭いサバイバルナイフとは違うアーバン(都会的)な活用方法を考えてあげたいところです。



結論として、クリスリーブが欲しさに代用品として買うなら、あまりお勧めは出来ません。
インテグラル構造でホローハンドルの脆弱性をカバーできるというのがクリスリーブのセールスポイントでしたが、このサイズのナイフに頑丈さを求めるのはいささかオーバースペックです。
これを買って、クリスリーブ貯金を崩してしまうのも考え物です。

ネックナイフとしてEDCにするのもいいですが、このサイズのものを持ち歩くのは少々危険です。
どうせなら災害時の非常用持ち出し袋にいれておくのもいいかもしれません。

最後に頼れるのは頑丈さと利便性を併せ持ったこのA.D.O。
ハンドル内に家族の連絡先や身元確認できるメモなどをしまっておけると考えれば、万が一のときも心強いことでしょう。

ACE-PAL-O Survival knife

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ACE-PAL-O Survival Knife

ブレイド・全長 114mm・229mm
ハンドル メタル
鋼材 ステンレス
定価 \5000


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何をしたいかわかるけど、どうしてこうなったかわからないナイフ。


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さて、このACE-PAL-Oサバイバルナイフですが、実のところ一切詳細が分かりません。
80年代の日本製でメーカーはBCB(アウトドアの小物を販売しているメーカー)であるということがかろうじて分かった程度です。

写真を見て分かるとおり、普通のナイフとは一線を画すデザインです。
ハンドル内にサバイバルキットを収納できるのがサバイバルナイフの一つの特徴ですが、大抵はパイプ状のハンドルに入れられます。
しかしこのナイフはフォールディングナイフのハンドルの片面にスペースを設けるという、なんとも珍しい構造をしています。

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透明なプラスチックのパネルが蓋の役割をしていて中の構造が見えます。
常に温度計や方位磁石を確認することもできます。

定番のマッチや釣り針の他に蝋燭なんかも入っているんですが、フォールディングナイフのハンドルに入れられるサイズなんてたかが知れてますし、実際には使えないでしょう。
でも、それを敢えて入れてしまう!その意気や良し!

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ブレードに関しても特殊で、本体についた真鍮製のねじを緩めて取り外しが可能でソウバックのついたものと交換できます。
さらにパネルを開けるためのマイナスドライバーがブレードの尻部分についています。

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パネルを取り外すとこんなかんじです。

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収納されているサバイバルキットは
温度計、マッチ3本、毛鉤、釣り針、錘、蝋燭、釣糸、釘4本です。

酔狂と言ってしまえばそれまでですが、わざわざ使えないくらい小さくしてまで蝋燭を入れるあたりはなんだか目的と手段がごっちゃになっているというか、入れたいがために入れた!っていう製作者の迷走ぶりがうかがえます。





正直、これでサバイバルできるかといえば、・・・・・・。なんですが、サバイバルナイフとしては合格だと思うんですよね。
ギミックの数も種類も及第点だし、(ハンドルの裏に砥石がついてたり、ブレードが鋸引きしやすいように角度を調整できたり、説明しきれない機能がたくさんあります)デザインも際立った物があります。

なにより、サバイバルナイフにあって欲しい馬鹿っぽさとロマンを持った、面白いナイフであることは間違いないのです。

バックパッカーのバイブル

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先日、遊歩大全が復刻されているのを知り、狂喜乱舞した私です。
復刻されたのは昨年末の話なのでタイムリーな話題ではないですが、しばらく登山から離れていたので情報の遅さはご愛嬌ということで。

遊歩大全は、著者コリン・フレッチャーのバックパッキング経験を元に記された、いわゆる一つのハウツー本です。
この本、バックパッカーのバイブルとして名高いのですが、長らく絶版が続いていたため手にするのが困難だったのです。
私も数年前、図書館を梯子してようやくぼろぼろの上下巻を見つけ、ようやく読むことが出来たのですが、今ではこんなにも手に入りやすくなっているなんて。

最初に出版されたのが1978年、つまり今から35年前にあたるのですが、そこに書かれた思想・技術は未だに瑞々しく読むたびに新しい発見があります。
まさに不朽の名作です。

復刻版は上下巻が纏められて文庫サイズになり、お値段2200円。
もちろん、言うまでもなく「買い」のアイテムです。

登山靴を新調しました

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登山靴を新調しました!
二代目の登山靴です。

最初に買ったのはこの記事(http://blogs.yahoo.co.jp/north_hunterjp/34654035.html)の時だから7年前ですかね。
メーカーは前回と同じSIRIO。前使ってたモデルは全面ヌバックの重たい登山靴でしたが、今回のは割りと軽めのモデルです。
愛着というわけではないですが、前と同じメーカーを買っちゃいました。
やっぱり数年履いていたものと同じ足型なら安心感があるだろうと思って。

SIRIOは足型が日本人向けなので足入れ感覚が良好です。
最初に買った靴はちょっとサイズを誤ってしまって、ぶかぶかだったので今回は思い切ってダウンサイズしました。
それでも靴擦れは必死でしょうけど、早く馴染んで貰えるといいなぁ。

さて、登山靴を買うときの注意ではないですが、正しいサイズの登山靴と巡りあう為のアドバイスを二、三。

まず、一般的に言われている基礎として

1.普段履いている靴より0.5~1cm大きい物を選ぶようにしよう。
2.締め付けが少なく、指先に余裕があるものにしよう。
3.実際に履いて確かめてから買おう。

この3つは覚えて置いてください。
あえてこの基本を外した半ば邪道なアドバイスになりますので。



1.普段履いている靴より0.5~1cm大きい靴を買うのは間違い。

そもそも、なぜ普段履いている靴より0.5~1cm大きい靴を選ばなきゃいけないのか。
それは登山靴を履くときは、パイルの厚い登山用ソックスを履く為です。
この靴下は普段履いている靴下よりも生地が厚いため、普段と同じサイズの靴だと圧迫されてしまうのです。

だからこそ普段履いている靴より一回り大きい靴を買う。これは間違いではありません。

しかし、ここで問題提起です。
逆に普段履いている靴は、本当にあなたの足に正しいサイズの靴ですか?

普段履きの靴、この場合だと登山靴と似たスニーカーを例に挙げましょう。
あなたが家に帰ってきて靴を脱ぐとき、わざわざ靴紐は解きますか?おそらく解かずに脱げるはずです。
これはあなたの履いている靴が、あなたの足よりもワンサイズ大きいことの証明です。

日本人は靴を脱ぐ習慣から、脱ぎ履きし易い靴を求めます。それこそスリッパのように脱ぎやすい靴を。
脱ぎやすいということは足と靴の隙間に余裕があることです。

この普段履きの靴の状態から+ワンサイズするとどうでしょう。
登山靴はぶかぶかになってしまい、毎登山の旅に靴擦れを抱える原因になります。

実のところ、普段の靴のサイズと同じでもなんら問題ないのです。
大事なのは自分の足のサイズを良く知ること。
そこから+0.5~1cmのサイズ。
登山ショップに足型を計る道具があるなら試しに計って見ましょう。きっと自分の足の小ささに驚くはずです。



2.安売り商品はやめよう。

登山靴は高いです。
目玉の飛び出る値札がついているので、買うときは清水の舞台から飛び降りる気分になるのも仕方はありません。
そこで目に飛び込んでくるのは、半額!セール商品!の文字。
自分の買おうと思ってた靴と同じようなモデルがなんと半額、この浮いたお金で他の装備を整えられる!
そう思うと、急にその登山靴が足にフィットしてくるのです。実際、安さは多少の違和感を麻痺させます。

待ってください、なぜその靴は半額なのでしょう。
店として商品を半額にする理由はただ一つ、在庫を抱えたくないためです。
つまり高確率で売れ残った商品であるということです。
ここでの問題は売れ残った理由ではありません、売れ残った期間なのです。

売れ残った期間が長いと何が問題になるのでしょうか。
登山靴には驚くことに寿命があります。ソールの接着剤が経年劣化で剥がれてくるためです。
これがだいたい5年と言われています。(もちろんメーカーの言い分なので、これより長く持つことはザラですが)

果たしてその半額商品は何年棚の上で待ちぼうけを食わされたのでしょうか。
1年?3年?5年?
安いには安いなりの理由があるのです。

私がワンゲルに所属していた時、安売りの靴を買って1年も経たずにソールが剥がれ出した例を2件見ました。
おかげで私は安売りの登山靴に対して、かなり恐怖感を抱くようになりました。
この私の恐怖症を神経質だと笑うでしょうが、山の中で新品の靴のソールが剥がれてにっちもさっちも行かなくなる方がよっぽど怖いのです。



3.最後は足を合わせよう

靴選びなのに足を合わせろ、というのはどういうことかとお叱りの言葉をいただくのはごもっともです。
しかしここで言っているのは、合わない靴に足を合わせろというド根性的な精神論ではありません。
というより足の形は変わってくる、ということを言いたいのです。

登山を続けると、自重と荷物の重さに負荷を掛けられた脚は、どんどん形を変えていきます。
私の場合、登山を始めて3ヶ月ぐらいで随分平べったくなりました。
そして、過酷な運動を続けた結果足が痩せ、相対的に靴のサイズが大きくなってしまいました。
それほど、足の形は変わる物です。
買う前の履き心地なんて実際そこまで重要ではないのです。

これはあくまでも初めて登山靴を買う人に対するアドバイスですね。経験者は既に足型が固まってしまっているでしょうし。



さて、こんな感じで暴論だらけの登山靴選びを書いてみましたが、いかがだったでしょうか。
あくまでも基本を押さえた上で私の妄言を参考にしてみてください。

ではでは。

君は秀岳荘を知っているか

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秀岳荘というのは北海道のアウトドアショップの雄、道産子クライマー達に愛され続けている山の店です。

秀岳荘の魅力は豊富な商品の数々、そんじょそこらの店じゃ適いません。

中でも秀岳荘オリジナルと銘打たれた商品は、アウトドアメーカーのOEM品で品質ばっちりなのに価格はお手ごろという逸品ぞろいです。
大学の頃、みんなお金がないので秀オリ、秀オリといって手にするのはよくある風景でした。

私選ですが、秀岳荘に来たらこれを買え、という商品ベスト5を上げてみたいと思います。





第5位


秀岳荘オリジナルの中でも特に人気の一品。
同じサイズであるアライテントのエアライズ1が40,000円なのに対し、この秀岳荘オリジナルは25,000円。
驚きの安さでしょう?

でも質が劣っているんじゃ、安いのは仕方ないよね。なんて声も聞こえてきますが、その心配は無用です。
何を隠そう、この秀岳荘オリジナルテント、アライテントがOEMしているのです!

つまり品質はエアライズとどっこいどっこいなのに価格は爆下げ。
どんな魔法ですか?秀岳荘さん。未だに不思議でならないんですけど。

サイズも1人用の他に2人用、3人用と、種類は豊富です。
私も秀岳荘オリジナルの2人用を持ってます。



第4位


秀岳荘オリジナルシュラフは多くの大学生を救ってきました。
もし、秀岳荘オリジナルシュラフがあと3000円高かったら、先輩お下がりのゲロまみれシュラフに身を包み、眠れぬ夜を幾夜も過ごさなければならなかったはずですから。

中綿は化繊の700g。
基本的に3シーズン用ですが、冬山も気合いで乗り切った学生も少なくないはず。断言。
OEM先はイスカなので品質に関しては抜群です。



第3位


これは間違いなく逸品ですね。

冬山用のミトングローブなんですが、冬山に求められる要件を満たしたグローブは、これを除いて他にないと言っても過言ではありません。いや本当に。

まず特筆すべきは袖の長さ。
市販のミトングローブは、せいぜいが二の腕の途中までくらいしか袖がないのですが、この秀岳荘オリジナルの袖は肘まで届く長さ。

さらに中綿無し。基本的に3ライナーで使うのがデフォなので、中綿がないほうが融通が利くのです。
しかし、このミトン一つ欠点があって、手のひら側の滑り止めコーティングが洗濯に弱く、1シーズン使用でぼろぼろ剥がれ落ちてしまうのです。
買い換えるなんて余裕のある学生が、そもそも秀岳荘オリジナルを選ぶわけもなく、泣く泣く2,3シーズンを使いまわしただろうことは想像に難くないです。

このロングミトンの逸話ではないですが、優秀さを証明するエピソードが一つ。
私が国立登山研修所で登山研修を受けた話のことです。
登山研修にはプロガイドや山岳遭難救助のプロなどが集まる有意義な物だったのです。
入山前の用具点検として、装備を確認しているときにプロガイドの講師が秀岳荘オリジナルのミトンを見て一言。

「あ~これな~。本当にこの秀岳荘オリジナルのミトンいいよな~」

と、なんとプロのお墨付きを貰ったのです。
それほど、このロングミトンは優秀です。



第2位


夏山から初春のつぼ足まで。

この商品の特筆すべき点はバンドの頑丈さです。

画像を見てもらうが分かると思うのですが、このスパッツのバンドはなんと幅広のゴムでできています。

モンベルや大手メーカーのスパッツは、このバンドの部分にゴム紐が使われている場合が多く、しょっちゅう切れてしまいます。

しかし、このロングスパッツのバンドならそうそう切れることはないです。
というか絶対切れませんし、まず生地の方に穴が開いたりして先にだめになります。

デザインは野暮ったいのですが、実用一辺倒のスタイルは安心感を与えてくれます。



第1位


ダントツでこれですね!

最後の最後に小物袋?一体どんなに優れたスペックが!?と思われるかもしれませんが、何の変哲もない袋です。
パッキングをすると分かるんですが、ザックから物を取り出すときに袋がどれも一緒だと一発で取り出せなくて、余計に時間を食うことになります。
ドラえもんが焦って、あれでもないこれでもないと道具をぽんぽん出す現象は、決して彼の持つ4次元ポケットのみに起きる話ではないのです。

そんな時にいろいろな色の袋があると便利なのは分かりますよね。

私の場合だと、食糧袋、着替え袋、温泉セット袋、コッヘル袋、ストーブ袋、文庫本袋、良く分からない袋、袋入れ袋、の最低でも8色のバリエーションは欲しいわけです。
いろんなメーカーから小物袋は出ていますが、これだけの数を揃えるとなかなかな出費になります。

そんな時は秀岳荘オリジナルです。カラーバリエーションも豊富ですし、用途によって使い分けも可能です。
ネットショップに出ているのはイラスト付きのやつのみですが、実店舗だとさらに豊富な種類があります。
サイズはS.M.Lと幅広く、サイズでも分ければさっきの8種類の袋も簡単にコンプリートできてしまうのです。

私のお勧めは内側にナイロン引きされたタイプの物で、これはネットショップにあるものと違って防水性があります。
これを使っていて一番助かったと思ったのは、食糧入れに使ったときです。

肉や野菜などの他に醤油を市販のボトルのまま入れていたんですね。
テントでザックを開いてみたら、妙に醤油くさいわけです。
醤油まみれの装備を覚悟しつつ、荷物を取り出すと漏れていたのは袋の中だけで、他の物には一切醤油がついていなかったのです。
秀岳荘オリジナル様々ですよ。それ以後も愛用し続けているのは言うまでもありません。
袋の使い方としては???ですが、ある冬の日なんかはテントシューズ代わりに足にはめて、雪の中トイレしに行ったりもいました。

この袋、たまにカラーやデザインがマイナーチェンジされているので、久しぶりに秀岳荘へ行ったら自分の持ってないタイプが出てたなんてことが良くあります。
だから秀岳荘に行くたびに買い足してはどんどん増えていっちゃうんですよね。



どうでしょうか。秀岳荘オリジナルの魅力に気づいていただけたでしょうか?
だんだん、そっけなくも見える「秀岳荘」のロゴが魅力的に見えてきたはずです。

北海道にお立ち寄りの際は是非とも秀岳荘を覗いてみてください。
きっと百ある地方の登山ショップではないことが分かるはずですから。

Combat Ready Survival Knife

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Combat Ready Survival Knife

ブレイド・全長 238mm・350mm
ハンドル 非ステンレス
鋼材 ステンレス
定価 \2380



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7月だというのに最近めっきり暑くなってきましたね。
記事書くのすら億劫です。
というのもこのナイフ説明する気がまったく起きません。

コンバットレディーのサバイバルナイフです。

悲しいことにですね、これが世間一般のサバイバルナイフなんですよね。

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形はランボー2のサバイバルナイフがモチーフですね。
一応ソウバックに溝が入ってます。
ブレード厚はだいたい3mmでしょうか。

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ハンドルエンドにはコンパスがついてます。
そこにつけるんだ。っていう素直な驚きがあります。
狂ってるのはご愛嬌。

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きちんとエンドキャップは外れて、中にサバイバルキットが入ってます。
このエンドキャップは鋳物ですね。
というより、ハンドルも明らかにステンレスではありません。質感の感じだとアルミでもなくダイキャストメタル?

はぁ、なんでもいいです。

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樹脂埋めされてない!
安いのはだいたいこんなもんでしょうね。
後々、衝撃の事実にも驚かされますが、それはまた次回。(→http://blogs.yahoo.co.jp/north_hunterjp/64542859.html

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サバイバルキットの中身ですが、しょっぱいです。

あ、でも釣糸には最初から針と錘がくっついてますね!えらいえらい


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シースは合皮です。
翼のエングレービング(もどき)はかっこいいんですがね。
ただ一つだけ許せないのはスペーサーがスポンジというところです。
すごく臭いです。

いやぁ本当に暑いですね。と言っても道民なので、本州の暑さに比べたら屁みたいなもんでしょうけど。

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アパロと比較。

しかし、でかくて見栄えしますね。
上が2300円、下が15700だとやっぱり上を買っちゃうのかなぁ。
なんだかなぁ。



はい、レビューお終いです。
なんでこんなものを買ったのかといえば、私さんざん安物とは違うとか中国ブランドがどうの偉そうに喋っておりましたが、肝心の安物チャイナを触ったことすらなかったんですね。

そういうことで、他のサバイバルナイフの比較用としてアパロと一緒に買ってみたんですが、お金を捨てたような物です。
捨てたと言っても実際安いんですから、捨てたうちにも入りません。そしてその安さが犯罪を助長させる。

まぁ、もうなんでもいいです。

暑くて記事もだらだらしてますが、なんかいつもより読みやすい気もします。
m_ _m

いつ買うの?

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いつ買うの?今さらでしょ!?

Red Scorpion 6 Predator

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Red Scorpion 6 Predator

ブレイド・全長 mm・315mm
ハンドル リネンマイカルタ
鋼材 440C
定価 \34000(オークションにて)



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レッドスコーピオン6 プレデター

さて、有り体に言ってしまえば映画ハンテッドに出てきたナイフ、WSK(ウィルダネス・サバイバル・ナイフ)です。
ハンテッドの主人公であるLTのモデルとなったトム・ブラウンJr氏が、デザインしたナイフを一般的にWSKと呼ぶのですが、これが映画のあおりを受けて大ヒット。
いろんなメーカーによってWSKもどきを作られたのですが、その中の一つがこのレッドスコーピオン6社のプレデターです。

WSKに共通して言える一番の特徴は、なんと言っても特徴的なブレードデザインですね。
カーブエッジとストレートエッジと繋ぐ、爪のように尖ったポイント。通称トラッカーポイント。
一見凶悪にも見える異質なデザインが、サバイバル下で抜群の効力を発揮するのです(多分)。

TOPS社のトラッカーマニュアルに詳しく使用方法が載ってます。
せ、説明がめんどくさいだけなんだからね!



実際にフィールドテストしてみたのですが、チョッピング性能は驚くほど良いです。
30cm弱のナイフって、チョッピングするには重心が後ろよりになってしまうことが多いんです。
でも、このプレデターの形状ならトップヘビー寄りになるので、非常に振りやすいバランスに収まります。

トラッカーポイントは木を尖らすのに使うらしいですが、草刈鎌のようにも使えます。
庭仕事に使うには少々物騒ですが^^;テントサイトの下草刈りには便利ではないでしょうか。

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ハンドルは少々角が立ちすぎていて手に痛いのですが、それ以外は厚み、形状ともにベストです。
手の大きさに比べるとハンドルは長く作られているんですが、これは用途によって持つポジションを変えられるようにしているためです。
細かい作業をするときは前持ち。チョッピングなどをするときは後ろ持ち。よく考えられたデザインです。

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シースはカイデックス製です。
抜き差しするたびにブレードに傷がつくのは残念・・・。

このシース、普通のシースナイフの様なベルトループが付いてないのが、お分かりいただけるでしょうか。
代わりに二本のループがシースに取り付けられているのですが、これを使って横向きに装着します。

体の真後ろ、尻の上あたりで横向きに装着するのが正しいスタイルです。
この状態ならば、右手でナイフを左手でファイアスターターを同時に抜くことが出来ます。ちょっとかっこいい。

使いやすいかどうかで言えば、30点ってところです。
実際横にした利点もそこそこありますが、ナイフを戻すとき怖いのと(人間の目は後ろに付いてないので)、重いハンドル側にシースが傾いてしまうので、行動時に不愉快な思いをすることになります。




さて、映画のハンテッドが公開されたのは2003年(!?)で早10年経つことになります。
映画としては凡庸ですが、ナイフマニアからすれば最高の映画でした。当然私もはまりました。

当時、ナイフマガジンの表紙をTOPSのトラッカーが飾った時は当然しびれましたし、購入候補にずっとあったのも事実です。
しかし、なぜ今まで買わずにいたのかと言うと、TOPSのトラッカーはトラッカーポイントが小さいということに気づいたためです。
本家であるDave Beck氏のWSKと比べると、確かにトラッカーポイントが小さめです。

これを知ってしまってから、なんだか買う意欲が激減。まるで百年の恋が冷めるかのようでした。
そこで出会ったのがこのプレデターです。老舗ナイフショップのアウトドアクラブでも「最もDave Beck氏のオリジナルに近い」と評されています。

しかしこのプレデターも市場に出回ることが少なく、指を咥え続ける日々は募っていきました。

そして月日が流れること10年。育まれた愛とゆがんだ妄想は、即決価格34000円を入札させることに躊躇などさせませんでした。
そう、これは10年にわたるWSKへの愛の物語なのです。(オイ



このプレデター、ひと夏使って遊んでみてみましょうかね。
一目ぼれした彼女も実際、付き合ってみたら幻滅なんてこともあるわけですし。

佐治武士 隼

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佐治武士 隼 

ブレイド・全長 110mm・225mm
ハンドル 樫
鋼材 白紙多層鋼
定価 \16000




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ナイフコレクションの掘り出し。
最近加わったコレクションではなくて、ずいぶん昔に買ったものです。

一番最初に持ったのは親から貰ったビクトリノックスのハンターで、次が多分この佐治武士。
ってことはナイフを買い始めるほんと最初期に選んだものということになります。


なぜ和物にしたのかいまいち覚えてないんですが、日本男児たるもの鍛造刃物に心惹かれない理由などないのです。
久しぶりにこの隼を取り出して思い出したのですが、当時ナイフをコレクションするにあたり最初の一本を何にするか選ぶために、来る日も来る日も眺めていたのが成美堂出版のナイフカタログというムック本でした。

今はもう出版されていないのですが(やっぱり売れなかったんだね)、ほぼすべてのファクトリーメーカーのモデルを網羅したカタログは購入候補を決めるのに便利で毎年買っていたものです。

今やネットショップも充実し、わざわざ本を買わなくても情報が手に入るので無用になってしまったのでしょうが、出版されなくなったと知ったときはとてもショックでした。



思いっきり脱線しましたが、ナイフのレビューに移りましょう。

この隼、手ごろなサイズと使いやすいブレードデザイン、さらにそこそこリーズナブルと三拍子揃った良ナイフです。
ただ、悪く言えばオーソドックスであるがゆえに特徴のないナイフとも言えます。

(市井の一ナイフマニアの口さがない意見として聞き流してほしいのですが!)

佐治武士氏の刃物ってサザエさんって感じがします。

(気を悪くされた方がいるならごめんなさい。けっして悪い意味じゃないんです)

そのジャンルにおけるメジャーの代名詞、オーソドックスの典型、初心者のために開かれた門戸。

他のジャンルに当てはめるなら、時計でいうところのGショックとか、エアガンでいうところの東京マルイとか、アウトドアメーカーでいうところのモンベルとか。

もちろんどのメーカーも一流の技術を持ち、尚且つ老舗の風格を携えつつ、初心者を受け入れる間口の広さも持っている。
そういう大衆向けという意味合いで、サザエさんと言わせていただいたのです。

日曜の夜にサザエさんを見ると、なんか日常だなぁって気がしますよね。
同じようにしてナイフマニアは、ナイフマガジンの裏に佐治武士のNEWモデルが載っていると、日常だなぁという気分になるのです。(違いますか?)


さて、佐治武士に限らず、和式刃物の素晴らしさはその優れた切れ味だと私は思います。
私は右寄りの人間ではないですし、メイドインジャパン賛美論者でもないですが、和物に限って言えばこれ以上に切れる刃物を私は知りません。

切れ味という感覚的な表現に頼ることなく、科学的に数値化するなら同じ刃角、同じ研磨度、同じHRc硬度であれば異なる鋼材でも同じ切れ味を出すことが可能なはずです。

しかし、これがステンレス鋼と鍛造鋼でも同じになるといえるのでしょうか?

私は違うと思います。ここからは感覚的な物言いになってしまうのですが、鍛造鋼の方が紙などのファブリックに対する当たりが格段に良いのです。
これが何に起因するのかはわかりません。鋼材の組成なのか、はたまた鍛造の過程で得られる結晶構造なのか。



私は和物という和物は、この佐治武士の隼しか持ってません。(ヤマンガラスはまたなんか違いますし)

それは私の和物に対する興味が少ないから、という訳ではないような気がします。
むしろエントリーモデルである佐治武士で満足できたからこそ、それ以外に買う必要性を感じなかった。

このナイフを手に入れて早10年、今ではそう思うのです。

如何にしてサバイバルナイフが悪評を得るに至ったか

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まずは動画をご覧ください。





この動画で用いているナイフはCOMBAT READYのサバイバルナイフです。

中国製の廉価版ナイフが強度的に劣るのかカッティングテストをしようとした動画ですが、



なんと一回目で折れました!!



何度か角材をチョッピングして、あわよくば強度的になんら問題ないことを証明しようと意気込んだわけですが、よもや一発目で折れるとは・・・。


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ここで折れてしまうとは情けない。


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大体タングは2.5cmの根入れ。決して深くはありません。
でも、ピン穴が開いているのに一発目で折れるのは不可解です。

そこで、もっとバラしてみることに。


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ハンドルのロープを外してみたところ・・・


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ん?んんん?



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あれ?固定ピンの跡がない!?




お分かりいただけただろうか・・・。

本来ならタングの穴にピンを差し込んで固定するはずなのに、ハンドル側にピンが刺さっていた痕跡など一切ないのです。



つまり、ブレードは固定されず、ただ差し込まれていただけ!?



つまりブレードは折れたのではなく、正しくは外れるべくして外れてしまったというわけです。

サバイバルナイフの悪評の原因をここに見た気がします。ハハハ。





中華製サバイバルナイフを、特にCOMBAT READYのサバイバルナイフを鑑賞目的以外で買うのはやめましょう。

運悪くすればリアルに怪我をしますよ^^;

なぁ忘れ物は無いか

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登山をするのはいつ振りだろう。

去年の10月頃に大雪山に無性に行きたくなった。

でも流石に雪が降るし、ブランクはそれ以上に降り積もっていた。

今年の初めあたりからゆっくりと登山の準備を始めている。



朝起きて、予定より少し寝過ごしたことを後悔し、パッキングを始める。

必要なものは前日に分けていた。

ぺしゃんこのザックに正しい手順で荷物を詰め込んでいく。

良かった。パッキングの文法はまだ体が覚えていたらしい。

考えなくても自然に荷物が収まっていく。

しかるべき位置に収まった荷物は、まるで臓器のようである。

心臓、肺、胃、肝臓、腎臓、小腸、大腸、盲腸(不必要な臓器だって必要だ)。

ずっと空っぽだったザックが、臓器を取り戻して息を吹き返したようだ。



「おはよう、久しぶりだね。なぁ忘れ物はないか?」



そんな風に聴いているような気がする。

なぁ、本当に忘れ物は無いか?



地図は持った?

コンパスは持った?

無敵飯は持った?

雨具は持った?

細引きは持った?

コッヘルは持った?

ヘッドランプは持った?



なぁ本当に忘れ物は無いか?



俺も不安なんだよ!

いつもみたいに確認してくれよ!

お前だけが頼りなんだ!

なぁ・・・!

GERBER BMF

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GERBER BMF

ブレイド・全長 225mm・365mm
ハンドル ハイパロン
鋼材 441ステンレス
定価 不明(失念)



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GERBER BMFです。

ブログの過去記事を久しぶりに眺め回して、そういえばBMFの記事無かったなぁと今更追加。
買ったのは相当昔です。はい。

GERBER社のサバイバルナイフとしてLMFと同時期に世に出た作品。
LMFが【Light Mult Function】の略称であるのに対して、BMFは【Basic Multi Function】の略称となっています。

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つまりLMFの兄貴分ということになりますね。LMFに比べてサイズも大きめです。

さて、これのどこがサバイバルナイフなんだと仰りたい方もいるでしょう。
サバイバルナイフと言えば、ソーバック、パイプハンドル、 ないし、それに準ずる浪漫ファンクションを備えていて然るべき。と私自身、口を酸っぱくして言っていた訳ですが、このBMFにはありません。

このBMFには無いんですが、他のBMFにはあるんです!

私の持ってるモデルはBMFの9inchで、8inchのモデルにはしっかりとソーバックがついているんです。えぇ。
正直なことを言うと、私もそっちが欲しい!

GERBER社は、各メーカーから相次いで発売され、嫌がおうにも高くなるサバイバルナイフフィーバーに静観を決め、本当にサバイバルナイフに求められる機能は何かを見極めて、LMFとBMFの二本を世に送り出したそうです。(当時のナイフマガジンより)
会議が長引いた挙句、「あれ?パイプハンドルいらなくね?」とか「そもそもソーバックとか強度落とすだけじゃね?」とどんどん脱線して、本質を見失うというのは良くあることです。

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しかし、このBMFは曲がりなりにもサバイバルナイフ。

一応、シースにはシャープナーとコンパスを備えています。
おざなりではありますが、サバイバル機能をなおざりにはできなかった、と。

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LMFにも共通のハイパロンハンドルです。

ハンドルの前側が太いせいか、少々握りにくいような気がします。
ヤフオクでBMFをたまに見かけるんですが、「握りにくかったんで、ハンドルを削ってますが、使用には問題ないです」という商品説明を見て、そっとブラウザを閉じる私。

まぁみんな握りにくいとは思っているようです。


そういうこともあり、ソー付きのBMFも欲しいなぁとか思いながらも買わずに過ごす日々。
まだまだ市場に流れるだろう、と楽観しているうちに買えなくなってしまうかも。
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